私の息子はとてもおとなしく、心配になるほどでした。同年代の子どもたちと遊ばせても、交わることなく一人で遊んでいることがほとんどでした。そんな息子にもっとお友達を作ってほしい、変わるきっかけを与えたいと思い、3歳になる年に体操教室に通わせることにしました。
他の子どもたちは、お母さんの手を離れて楽しそうに取り組んでいましたが、息子だけはずっと抱っこをせがみ、私から離れようとしませんでした。いつか変わるだろうと気長に体操教室に通い続けましたが、半年経ってもその様子は変わりませんでした。その姿を見て、なぜか悲しくなり、帰宅後に泣いてしまったのを覚えています。「ここまでして体操教室に通う必要があるのだろうか」と考え、息子が3歳になった月に教室をやめました。
その後も幼稚園の園庭開放などで他の子どもたちと触れ合う機会を作りましたが、息子は私に抱っこばかりされ、周りと交わる様子はありませんでした。そんな息子が幼稚園に通い始めたのは、3歳6カ月の時でした。
幼稚園に通い始めて2カ月ほど経った頃、参観日に行ってみると、友達と楽しそうに遊ぶ息子の姿が見られました。その姿に驚きと喜びが入り混じり、思わず涙が出ました。「私の手を離れることで、息子は一歩成長したのだ」とその時初めて実感しました。体操教室や園庭開放では、私がそばにいたため甘えてしまっていたのかもしれません。
今では幼稚園で頑張っている息子ですが、家ではしっかり甘えさせています。息子が成長していく姿を見守るのは、本当に幸せなことだと感じています。
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